戦略的患者調査とは、医療の最終消費者である患者さん(場合によりご家族、患者予備軍)の声を科学的に分析することにより、製薬会社・医療機器メーカー・医療機関等の医療プロバイダーが抱える様々な戦略課題の真因を探り、解決に導くことを狙った調査です。
医療の世界では、患者さんから直接的に声を拾い、それを活かしていくという動きが希薄でした。しかし、どんなビジネスでも最終顧客の声なき声に耳を傾け、琴線に触れるサービスや製品を創造した組織が勝ち残っていきます。
医療も例外ではありません。患者さんが内に秘めているニーズをきちんと汲み出す必要があり、それを戦略的患者調査で実現したいと考えています。
いわゆる”DTC(Direct to Consumer)”が患者さんに直接的にマーケティングメッセージを届ける手法であるとしたら、戦略的患者調査は”DFC(Direct from Consumer)”というコンセプトで語れると考えています。
メディカル・インサイトの患者調査の特徴は企画と分析手法の2点にあります。
1点目は、調査の企画段階に最大のエネルギーをかけ、調査により生まれ得る戦略的示唆とその意味合いについて、十二分に関係者と議論・吟味することです。
これは、優れた調査の要諦は、筋の良い論点と戦略仮説を設定する企画・設計段階にある、という強い信念に基くものです。
2点目は、レポートのスタイルです。通常の調査会社のレポートは、「漏れなく、正確に」という目的を達成するために、数十ページ、時には百ページを超えるような分厚いレポートがアウトプットとして出てきます。
一方、メディカル・インサイトでは、戦略目的に沿った、意味のある分析スライド10枚を出す方が、価値が高いと考えています。枝葉の部分は敢えて”切る”ことによって、レポートを手に取った誰もが、そこから生まれる示唆をしっかりと活かすことができる、そんな「活きたレポート」をお届けすることを心がけています。
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